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Smoking cessation clinic 禁煙外来

当院で使用しておりますチャンピックスの製造が一時休止となりましたので、製造再開となるまで禁煙外来も休止させていただきます。

 

禁煙外来

「やめられない喫煙は個人の嗜好ではなくニコチン依存症という病気である」との認識から、2006年より禁煙治療に保険が適応されるようになりました。
本院では、ニコチンを含まない経口禁煙補助薬を中心に使用しております。
治療期間は、3ヶ月間です。
途中で禁煙できたからといってやめてしまうと、依存症が再発してしまう方が多いので、最後までお薬を服用することが大切です。

禁煙の心構え

これは禁煙治療をおこなった方の継続成功率です。
ご覧のように、一見治療が上手くいったように思えても、実際には禁煙を継続できる方は意外に少ないのです。
残念ながら3ヶ月頑張っても過半数の方が再びタバコに手を伸ばしてしまうのです。
ですから本院では初回診察時によくお話を伺い禁煙に対する本気度を重要視しています。
確かに、ニコチン依存症という病気ではありますが、自分の意思だけで禁煙に成功された方がいらっしゃるのも事実です。
ですから、今回の禁煙に対して自分がどの程度本気なのかをよく考えてから治療に臨むことが禁煙を成功させるためにはとても重要であると考えています。
従って、以下の保険適応の条件を満たしていても、「薬でタバコが止めれるって聞いたからやってみたい。」というようなお試し感覚の方には、治療をお勧めしていません。
あくまで、ニコチン依存症というある意味難病を克服しようという心構えを持って治療に臨むことが成功の秘訣です。

保険適応

禁煙外来は禁煙したいと考えている方はどなたでも受診できますが、保険診療での治療をするためにはニコチン依存症という病気と判定される必要があります。
すなわち、以下の4条件を満たしている方がその対象となります。

  1. ニコチン依存症テストで5点以上
  2. 1日の平均喫煙本数(   )本×これまでの喫煙年数(   )年=200以上
  3. 1ヵ月以内に禁煙を始めたいと思っている
  4. 禁煙治療を受けることに文書で同意している

 

TDSニコチン依存度テスト

該当する項目にチェックをつけてください。
【はい 1点】【いいえ 0点】

  • 問01.自分が吸うつもりよりも、ずっと多くタバコを吸ってしまうことがありましたか?
  • 問02.禁煙や本数を減らそうと試みて、できなかったことがありましたか?
  • 問03.禁煙や本数を減らそうとしたときに、タバコがほしくてほしくてたまらなくなることがありましたか?
  • 問04.禁煙したり本数を減らそうとしたときに、次のどれかがありましたか?
    (イライラ、神経質、落ちつかない、集中しにくい、ゆううつ、頭痛、眠気、胃のむかつき、脈が遅い、手のふるえ、食欲または体重増加)
  • 問05.問04でうかがった症状を消すために、またタバコを吸い始めることがありましたか?
  • 問06.重い病気にかかったときに、タバコはよくないとわかっているのに吸うことがありましたか?
  • 問07.タバコのために自分に健康問題が起きているとわかっていても、吸うことがありましたか?
  • 問08.タバコのために自分に精神的問題(※)が起きているとわかっていても、吸うことがありましたか?
  • 問09.自分はタバコに依存していると感じることがありましたか?
  • 問10.タバコが吸えないような仕事やつきあいを避けることが何度かありましたか?

すでに禁煙をはじめた方は、禁煙する前の状態に照らしてお応えください。

※禁煙や本数を減らした時に出現する離脱症状(いわゆる禁断症状)ではなく、喫煙することによって神経質になったり、不安や抗うつなどの症状が出現している状態。

さらに、以前に保険診療で治療をされた方は、前回治療の初回診察日から1年以上経過している必要があります。

なお、上記の条件を満たさず対象にならなかった方でも、自費診療(65000円)での治療は可能です。

チャンピックスは飲み始めの1週間は、
喫煙しながら服用します

当院で使用するチャンピックスという飲み薬の特徴は、パッチやガムといった従来の禁煙補助薬と異なりニコチンを含まないことです。
ニコチンの受容体にこの薬剤が入り込むので、タバコを吸ってニコチンが脳に行っても作用する場所がなくなってしまいます。
このことからタバコを吸ってもおいしいと感じなくなり自然に禁煙できると言われています。
この薬剤がすべてのニコチン受容体に入り込むまでに数日かかるので薬剤を飲み始めてから1週間はタバコを吸いながら服用していただき、8日目から禁煙を開始します。
その後1日2回、合計12週間服用して終了となります。

禁煙の方法

初診時に禁煙治療チェックリスト(TDSテストなど)を記入していただき、健康保険で禁煙治療が受けられるかを判定します。
禁煙治療に対する心構えを確認させていただいた後、手帳をお見せしながら薬の作用機序、副作用などをご説明します。
そして、治療同意書(禁煙宣言書)にサインをしていただき、初回の呼気中一酸化炭素濃度を計測します。
健康保険でのスケジュールは、図のように治療開始後2回は2週おき、その後4週おきの5回目で終了になります。
手帳は各診察時に必ずご持参頂き、禁煙継続のアドバイスや禁断症状がみられる場合はチャンピックス以外の薬を追加して、禁煙継続の補助をおこないます。