在宅医療(訪問診療)
当院は、昭和30年に父が開院して以来、住み慣れた家の畳の上で最後を迎える支えになりたいという考えで、ご自宅での看取りを長年実践してきました。
平成11年にリニューアルした当初には、ご家族の希望により父と二人で1年以上にわたって元旦以外毎日点滴をしに行ってご自宅で最期を迎えられた御爺さんもいらっしゃいました。
写真は当時から父と一緒に使っていた往診カバンで、現在も愛用しています。
その頃は、外来以外で診療をおこなうことは全て“往診”と言っていました。
しかし、平成12年4月から介護保険(日本の社会において少子高齢化が大きく進むなか、それまでの保険制度では将来的に国民医療費の増大により財政面でもパンクし、また制度としてもやっていけなくなると予測されたため作られた保険制度)が導入され、医師がそのつどの患者さんの求めに応じて出向いて行く診療が“往診”(予定されていない臨時の訪問)、事前に医師が診療の計画を立て、定期的に患者さんの所に出向いて行く診療が“訪問診療”として区別されました。
なお、本院は平成18年4月からは在宅療養支援診療所となり、緊急時の連絡体制、24時間訪問診察や訪問看護を行う体制を整え、病気や障害などで通院が困難な方を対象に往診並びに訪問診療をおこなっております。
ご不明な点はお気軽にお問い合せください。
在宅療養支援診療所
- 保険医療機関たる診療所であること
- 当該診療所において、24時間連絡を受ける医師又は看護職員を配置し、その連絡先を文書で患家に提供していること
- 当該診療所において、又は他の保険医療機関の保険医との連携により、当該診療所を中心として、患家の求めに応じて、24時間往診が可能な体制を確保し、往診担当医の氏名、担当日等を文書で患家に提供していること
- 当該診療所において、又は他の保険医療機関、訪問看護ステーション等の看護職員との連携により、患家の求めに応じて、当該診療所の医師の指示に基づき、24時間訪問看護の提供が可能な体制を確保し、訪問看護の担当看護職員の氏名、担当日等を文書で患家に提供していること
- 当該診療所において、又は他の保険医療機関との連携により他の保険医療機関内において、在宅療養患者の緊急入院を受け入れる体制を確保していること
- 医療サービスと介護サービスとの連携を担当する介護支援専門員(ケアマネジャー)等と連携していること
- 当該診療所における在宅看取り数を報告すること
など
対象となる患者様
主に身体が不自由で通院が困難な方です。
例えば、
- 慢性の呼吸器疾患で在宅療養が必要な方
- 脳卒中後遺症や神経難病で身体が不自由な方
- 老化や認知症で身体が不自由な方
- その他、何らかの理由で在宅診療をご希望される方
- がん末期などで家庭での療養を希望する方
当院でできる医療処置
点滴・経管栄養管理・在宅酸素療法・褥瘡管理など。
在宅医療(訪問診療)可能エリア
羽田、本羽田、萩中、東糀谷、西糀谷、南六郷など
上記以外のエリアに関しましては一度当院までご相談ください。