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予防接種について

予防接種について

予防接種とは?

私たちは、日常生活の中では、様々な細菌やウイルスが共存しているため、それぞれに対する抵抗力がないと病気(感染症)にかかってしまいます。
予防接種とは、ワクチンを接種して、免疫(病気に対する抵抗力)をつくることにより、発病を予防したり、症状を軽くしたりする方法です。

ワクチンとは?

予防接種に使用する薬液をワクチンといいます。ワクチンは、感染症の原因となる病原体を、病気を起こさない程度に性質を変えたり、毒素を弱めるなどして作られ、その作られ方から三つの種類に分類されます。

生ワクチン 生きた病原体の病原性を弱めたものを接種して、身体の中で増やし免疫をつくります。
不活化ワクチン 免疫をつくるのに必要な成分を病原体から取り出し、可能な限り毒性をなくしたものを何回か接種して免疫をつくります。
トキソイド 細菌が産生する毒素だけを取り出し、毒性を弱めたものを何回か接種して免疫をつくります。

大人の予防接種

肺炎球菌ワクチンについて

肺炎球菌感染症とは

肺炎球菌という細菌によって引き起こされる病気です。
この菌は、主に気道の分泌物に含まれ、咳、くしゃみなど唾液を介して飛沫感染します。
日本人の約3~5%の高齢者では鼻や喉の粘膜に菌が常在しているとされます。
これらの菌が何らかのきっかけで進展することで、気管支炎、肺炎、敗血症などの重い合併症を起こすことがあります。
市中肺炎(病院外で日常生活をしていた人に発症する肺炎)の30%を占め最も多い原因菌です。

 

肺炎球菌の予防方法

肺炎球菌がからだに入り込まないようにするには、うがい・手洗いの励行やマスクの着用といった日常的な感染予防があります。
たばこを吸う方は禁煙すること、規則正しい生活・運動などによって、免疫力を高めることが大切です。
また、あらかじめ肺炎球菌に対する免疫をつくるために、肺炎球菌ワクチンを接種することは、すぐにできる感染予防法のひとつです。
加齢とともに免疫機能が低下し、免疫が弱くなると感染症がかかりやすくなるため65歳を過ぎたら、ワクチンによる予防が大切です。さらに、糖尿病、心疾患、呼吸器疾患などの慢性疾患をお持ちの方、病気の治療中で免疫力が低下している方、たばこを吸っている方はさらに感染のリスクがあがります。
今の健康を維持して健康寿命を延ばすためにも、肺炎は予防すべき疾患として捉え、65歳を過ぎたら、なるべく早い段階でワクチン接種を検討しましょう。

 

肺炎球菌ワクチン

現在肺炎球菌ワクチンは2種類有り、それぞれ製品特性と免疫のつき方が異なります。

ニューモバックス 23 価肺炎球菌多糖体ワクチン(幅広く免疫をつける)日本では1988年から使用されており、現在の成人用肺炎球菌ワクチン定期接種で使用できるワクチンです。
プレベナー13

結合型肺炎球菌ワクチン(強く長く免疫をつける)平成26年6月20日付けで、65歳以上の者に対する肺炎球菌による感染症の予防の効能・効果が承認されました。

 

定期予防接種

平成27年度から平成30年度までは、該当する年度に65歳、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳となる方と、60歳から65歳未満の方で、心臓、腎臓、呼吸器の機能に自己の身辺の日常生活活動が極度に制限される程度の障害やヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能に日常生活がほとんど不可能な程度の障害がある方は定期接種の対象となります。
対象となるワクチンはニューモバックスのみです。公費負担がありますが窓口で4000円は自己負担となります。

 

任意接種

ワクチン名 間隔 金額
インフルエンザ   高校生~64歳
3,700円

 

65歳~
無料
高齢者肺炎球菌(60才以上) 前回接種日から
5年以上あける

初回・助成あり
4,000円

2回目以降・助成なし
8,640円
MR   12,000円
水痘   10,800円
おたふく
10,800円
B型肝炎   3回 7,500円
HPVワクチン(子宮頸がん予防ワクチン)
(現在休止中)
  16,450円