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Vaccination 予防接種

予防接種について

当院では、小児の予防接種と、成人の予防接種を行っております。

予防接種とは?

私たちは、日常生活の中では、様々な細菌やウイルスが共存しているため、それぞれに対する抵抗力がないと病気(感染症)にかかってしまいます。
予防接種とは、ワクチンを接種して、免疫(病気に対する抵抗力)をつくることにより、発病を予防したり、症状を軽くしたりする方法です。

ワクチンとは?

予防接種に使用する薬液をワクチンといいます。ワクチンは、感染症の原因となる病原体を、病気を起こさない程度に性質を変えたり、毒素を弱めるなどして作られ、その作られ方から三つの種類に分類されます。

生ワクチン 生きた病原体の病原性を弱めたものを接種して、身体の中で増やし免疫をつくります。
不活化ワクチン 免疫をつくるのに必要な成分を病原体から取り出し、可能な限り毒性をなくしたものを何回か接種して免疫をつくります。
トキソイド 細菌が産生する毒素だけを取り出し、毒性を弱めたものを何回か接種して免疫をつくります。

子供の予防接種

1.予防接種当日持参して頂くもの

  • 保険証
  • 診察券(当院受診歴のある方)
  • 母子手帳(接種したことを証明するシールを貼ります)
  • 予診票(内容をよく読んでいただき、正確に記入しておいて下さい。)
    なお、当日お薬を飲んでいる方はお薬手帳もお願いします。

2.当日注意していただきたいこと

その日はお子様の状態をよく見ておいていただき、普段と変わったことがないか確認しましょう。
気になることはご相談下さい。
また、他の予防接種で異常がみられたり、ご本人は当日元気でも最近、はしか、水ぼうそう、おたふく、インフルエンザなどにかかっている方と接触したことが明らかであればご報告ください。
事前のお電話でも結構です。

3.予防接種が受けれない場合

原則37.5度以上の発熱がある場合、急性の病気にかかっている時や発症する確率が極めて高い時や、診察で当日の接種が不適当と判断した場合などです。

4.予防接種後のご注意

接種後30分はお子さんの様子をよく観察しておいて下さい。
急な副反応が起こることがあります。
気を付けていただきたいのは、複数回接種するワクチンの場合副反応は何回目に起こるかわからないという点です。
1回目が何ともなかったから2回目以降は絶対大丈夫ということはありません。
また、当日の激しい運動は避けましょう。
入浴は構いませんが、接種部位を強くこするのは避けてください。

5.当院でおこなっている予防接種

予防接種は多少風邪気味でも効果には問題ないと言われていますが、発熱しやすい年齢での接種となることが多いため、接種後に発熱した場合その発熱が風邪によるものか副反応によるものか判断できない場合もあります。
この為、本院では原則診察時間外(診察時間中に他の感染症罹患者との接触を避けるため)の昼休みに、予約制にて実施しております。
しかし、御両親がお忙しいことも多いため、診療時間中でも実施は可能です。
その場合でもワクチンのストックがない場合がありますので、電話での予約はお願いしております。
予診票の熱の記載は来院にての検温となっておりますが、来院までに走ってきたり、暑い日の場合、来院後の体温が思った以上に高いことがあるため、来院直前のご自宅での体温記載をお勧めしております。
予防接種の種類が多くなったため同時接種をおこなっております。
同時に接種して副反応が出た場合どのワクチンにより副反応が出たのかはわからないこともありますが、副反応が増えるということはありません。
日本小児科学会予防接種の同時接種に対する考え方をご覧ください。

予防接種には、無料の定期接種と有料の任意接種があります。

定期接種

ワクチン名 標準的な接種期間
(対象年齢)
回数
間隔
DPT-IPV*1
(四種混合:
DPT+ポリオ)
1期
初回
生後3ヶ月以上12ヶ月まで
(3ヶ月以上7歳6ヶ月未満)
3回
3~8週
1期
追加
1期3回終了後12ヶ月から18か月
(1期終了後6ヶ月以上)
1回
DT
(二種混合
ワクチン)
2期 11歳
(11歳から12歳時)
1回
MRワクチン
(麻疹風疹
混合ワクチン)
1期 1歳から2歳時 1回
2期 小学校就学前の1年間(4/1-3/31) 1回
日本脳炎
ワクチン
1期 3歳時
(6ヶ月から7歳6ヶ月未満)
2回
1~4週
1期追加 4歳時
(1期終了後概ね1年後)
1回
2期 9歳時
(9歳から12歳時)
1回
ヒブワクチン 初回 生後2ヶ月から6ヶ月まで
(2か月から4歳時)
3回
4~8週
追加 初回3回終了後7ヶ月から13ヶ月あけて
(5歳未満)
1回
肺炎球菌
ワクチン
初回 生後2ヶ月から6ヶ月まで
(2か月から4歳時)
3回
4~8週
追加 初回3回終了後60日以上かつ、
生後12か月以上14ヶ月まで(5歳未満)
1回
BCG 生後5ヶ月から8か月まで
(1歳未満)
1回
水痘 1歳から2歳時 1回
HPVワクチン
(子宮頸がん
予防ワクチン)
(現在休止中)
中学1年生
(小6から高1)
3回
B型肝炎
ワクチン
(※)
0歳児 3回

B型肝炎ワクチンが定期接種になりました。
接種方法はB型肝炎ワクチンを27日以上の間隔をおいて2回皮下接種した後、第1回目から139日以上の間隔をおいて1回皮下に注射するものです。

任意接種

ワクチン名 年齢 回数 間隔 金額
おたふく 1才以上 1回
(2回)
1回:1才
(2回目:就学前1年間)
7,560円/回
B型肝炎 全年齢
(0歳児を除く)
3回

1回目

2回目
1回目から4週後

3回目
1回目から20~24週後

5,000円/回
ロタ 1価 生後6週~24週
(初回は15週未満)
2回 4週以上 13,500円/回
5価 6週~32週 3回 4週以上 9,000円/回
インフルエンザ

 

1歳から中学生まで1回につき2000円の補助が下りるため
6か月~1歳未満 2回 2~4週
(4週が望ましい)
2,500円/回
1歳~2歳  500円/回
3歳~小学生  1,000円/回
中学生 1回    1,700円/回

接種スケジュールに関してはご相談下さい。
また、下記が参考になると思います。

インフルエンザについて

インフルエンザ出席停止期間早見表(幼児の場合)

※「発症した後5日を経過」し、かつ、「解熱した後3日」とは、最低「発熱した後5日を経過」するまで出席停止となる
それに加えて解熱した日によって出席停止期間は延長することがある。
(発症後3日目以降に解熱した場合は、出席停止の期間が延長されていく。)

※発症日(0日目)は、インフルエンザ症状(38度程度の発熱など)が始まった日である。

発症したあと5日を経過 発症日
0日目
発症日
1日目
発症日
2日目
発症日
3日目
発症日
4日目
発症日
5日目
発症日
6日目
発症日
7日目
発症日
8日目
発症後1日目に解熱した場合 発熱 解熱 解熱後
1日目
解熱後
2日目
解熱後
3日目
発症後
5日目
     
⇒発症後6日目から登園可能 出席停止 出席停止 出席停止 出席停止 出席停止 出席停止 登園可能 登園可能 登園可能
発症後2日目に解熱した場合 発熱 発熱 解熱 解熱後
1日目
解熱後
2日目
解熱後
3日目
     
⇒発症後6日目から登園可能 出席停止 出席停止 出席停止 出席停止 出席停止 出席停止 登園可能 登園可能 登園可能
発症後3日目に解熱した場合 発熱 発熱 発熱 解熱 解熱後
1日目
解熱後
2日目
解熱後
3日目
   
⇒発症後7日目から登園可能 出席停止 出席停止 出席停止 出席停止 出席停止 出席停止 出席停止 登園可能 登園可能
発症後4日目に解熱した場合 発熱 発熱 発熱 発熱 解熱 解熱後
1日目
解熱後
2日目
解熱後
3日目
 
⇒発症後8日目から登園可能 出席停止 出席停止 出席停止 出席停止 出席停止 出席停止 出席停止 出席停止 登園可能
発症後5日目に解熱した場合 発熱 発熱 発熱 発熱 発熱 解熱 解熱後
1日目
解熱後
2日目
解熱後
3日目
⇒発症後9日目から登園可能 出席停止 出席停止 出席停止 出席停止 出席停止 出席停止 出席停止 出席停止 出席停止

(※その後は、解熱した日によって出席停止日が延長されていく。)

※登園にあたっては今までどおり医師の許可を受けてください。
病状により医師において感染のおそれがないと認めたときは、この限りではありません。

インフルエンザ出席停止期間早見表(児童・生徒用)

※「発症した後5日を経過」し、かつ、「解熱した後2日」とは、最低「発熱した後5日を経過」するまで出席停止となる
それに加えて解熱した日によって出席停止期間は延長することがある。
(発症後4日目以降に解熱した場合は、出席停止の期間が延長されていく。)

※発症日(0日目)は、インフルエンザ症状(38度程度の発熱など)が始まった日である。

発症したあと5日を経過 発症日
0日目
発症日
1日目
発症日
2日目
発症日
3日目
発症日
4日目
発症日
5日目
発症日
6日目
発症日
7日目
発症日
8日目
発症後1日目に解熱した場合 発熱 解熱 解熱後
1日目
解熱後
2日目
解熱後
3日目
発症後
5日目
     
⇒発症後6日目から登園可能 出席停止 出席停止 出席停止 出席停止 出席停止 出席停止 登園可能 登園可能 登園可能
発症後2日目に解熱した場合 発熱 発熱 解熱 解熱後
1日目
解熱後
2日目
発症後
5日目
     
⇒発症後6日目から登園可能 出席停止 出席停止 出席停止 出席停止 出席停止 出席停止 登園可能 登園可能 登園可能
発症後3日目に解熱した場合 発熱 発熱 発熱 解熱 解熱後
1日目
解熱後
2日目
     
⇒発症後7日目から登園可能 出席停止 出席停止 出席停止 出席停止 出席停止 出席停止 登園可能 登園可能 登園可能
発症後4日目に解熱した場合 発熱 発熱 発熱 発熱 解熱 解熱後
1日目
解熱後
2日目
   
⇒発症後8日目から登園可能 出席停止 出席停止 出席停止 出席停止 出席停止 出席停止 出席停止 登園可能 登園可能
発症後5日目に解熱した場合 発熱 発熱 発熱 発熱 発熱 解熱 解熱後
1日目
解熱後
2日目
 
⇒発症後9日目から登園可能 出席停止 出席停止 出席停止 出席停止 出席停止 出席停止 出席停止 出席停止 登園可能

(※その後は、解熱した日によって出席停止日が延長されていく。)

※登校にあたっては今までどおり医師の許可を受けてください。
病状により医師において感染のおそれがないと認めたときは、この限りではありません。

大人の予防接種

肺炎球菌ワクチンについて

肺炎球菌感染症とは

肺炎球菌という細菌によって引き起こされる病気です。
この菌は、主に気道の分泌物に含まれ、咳、くしゃみなど唾液を介して飛沫感染します。
日本人の約3~5%の高齢者では鼻や喉の粘膜に菌が常在しているとされます。
これらの菌が何らかのきっかけで進展することで、気管支炎、肺炎、敗血症などの重い合併症を起こすことがあります。
市中肺炎(病院外で日常生活をしていた人に発症する肺炎)の30%を占め最も多い原因菌です。

 

肺炎球菌の予防方法

肺炎球菌がからだに入り込まないようにするには、うがい・手洗いの励行やマスクの着用といった日常的な感染予防があります。
たばこを吸う方は禁煙すること、規則正しい生活・運動などによって、免疫力を高めることが大切です。
また、あらかじめ肺炎球菌に対する免疫をつくるために、肺炎球菌ワクチンを接種することは、すぐにできる感染予防法のひとつです。
加齢とともに免疫機能が低下し、免疫が弱くなると感染症がかかりやすくなるため65歳を過ぎたら、ワクチンによる予防が大切です。さらに、糖尿病、心疾患、呼吸器疾患などの慢性疾患をお持ちの方、病気の治療中で免疫力が低下している方、たばこを吸っている方はさらに感染のリスクがあがります。
今の健康を維持して健康寿命を延ばすためにも、肺炎は予防すべき疾患として捉え、65歳を過ぎたら、なるべく早い段階でワクチン接種を検討しましょう。

 

肺炎球菌ワクチン

現在肺炎球菌ワクチンは2種類有り、それぞれ製品特性と免疫のつき方が異なります。

ニューモバックス 23 価肺炎球菌多糖体ワクチン(幅広く免疫をつける)日本では1988年から使用されており、現在の成人用肺炎球菌ワクチン定期接種で使用できるワクチンです。
プレベナー13

結合型肺炎球菌ワクチン(強く長く免疫をつける)平成26年6月20日付けで、65歳以上の者に対する肺炎球菌による感染症の予防の効能・効果が承認されました。

 

定期予防接種

平成27年度から平成30年度までは、該当する年度に65歳、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳となる方と、60歳から65歳未満の方で、心臓、腎臓、呼吸器の機能に自己の身辺の日常生活活動が極度に制限される程度の障害やヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能に日常生活がほとんど不可能な程度の障害がある方は定期接種の対象となります。
対象となるワクチンはニューモバックスのみです。公費負担がありますが窓口で4000円は自己負担となります。

 

任意接種

ワクチン名 間隔 金額
インフルエンザ   高校生~64歳
3,700円

 

65歳~
無料
高齢者肺炎球菌(60才以上) 前回接種日から
5年以上あける

初回・助成あり
4,000円

2回目以降・助成なし
8,640円
MR   12,000円
水痘   10,800円
おたふく
10,800円
B型肝炎   3回 7,500円
HPVワクチン(子宮頸がん予防ワクチン)
(現在休止中)
  16,450円